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特集 生命科学のNew Key Word 4.細胞小器官
Atg7/Apg7ヒトホモログ
著者: 谷田以誠1
所属機関: 1順天堂大学医学部生化学第一講座
ページ範囲:P.424 - P.425
文献購入ページに移動 哺乳類においては,オートファジーは細胞の維持・分化や細胞死の際に重要な役割を果たしており,オートファジーの制御異常は神経変性疾患や筋疾患をひきおこす1)。オートファジーの際には,オートファゴソームという細胞小器官が,ミトコンドリア・小胞体といった細胞小器官をも包み込むようにして細胞質成分を取り囲み,最終的に内包物をリソソームで分解する。このオートファゴゾーム膜で細胞質成分を取り囲む過程に二つのユビキチン化様修飾機構がかかわっている。一つはAtg12/Apg12修飾機構でオートファゴソーム膜形成の初期過程の隔離膜形成に関わっており,もう一つのLC3(Atg8/Apg8ホモログ)修飾機構はオートファゴソームの膜の伸長・形成に関与している(図1)。
Atg7タンパク質活性化酵素は,この二つの反応に関与するユビキチン様タンパク質活性化(E1)酵素であり,酵母,植物をはじめ,ヒトに至るまで相同性が高く保存されている。他のユビキチン様タンパク質活性化(E1)酵素と比較したときのAtg7ヒトホモログの特徴は,複数の基質(Atg12ヒトホモログとAtg8/Apg8/Aut7ヒトホモログのLC3,GABARAP,GATE-16)を活性化する酵素であり,その反応がダイナミックな新規の膜形成に関与していることである。
Atg7タンパク質活性化酵素は,この二つの反応に関与するユビキチン様タンパク質活性化(E1)酵素であり,酵母,植物をはじめ,ヒトに至るまで相同性が高く保存されている。他のユビキチン様タンパク質活性化(E1)酵素と比較したときのAtg7ヒトホモログの特徴は,複数の基質(Atg12ヒトホモログとAtg8/Apg8/Aut7ヒトホモログのLC3,GABARAP,GATE-16)を活性化する酵素であり,その反応がダイナミックな新規の膜形成に関与していることである。
参考文献
1)Klionsky DJ(ed.):Autophagy, Landes Bioscience, Georgetown, Texas, USA, 2004
2004(in press)
300:637-644, 2003
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