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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻5号

2004年10月発行

文献概要

特集 生命科学のNew Key Word 5.細胞膜/細胞接着/細胞運動

インテグリン関連キナーゼ

著者: 福田友彦1 関口清俊2

所属機関: 1科学技術振興機構創造科学推進事業関口細胞外環境プロジェクト 2大阪大学蛋白質研究所蛋白質化学構造部門

ページ範囲:P.432 - P.433

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 Integrin-Linked Kinase(ILK)は,インテグリンのβ1鎖の細胞内領域に結合する蛋白質として,1996年yeast two-hybrid法により単離された59KDaのSer/Thrキナーゼである1)。その発現は広範な組織で認められる。

 ILKは発生に重要で,ILKのノックアウトマウスは着床期で発生が停止する2)。この時期は,インテグリンのβ1鎖のノックアウトマウスの発生が停止する時期と重なる。さらに,C. elegansでもILKのホモログであるpat-4のnull mutationは,インテグリンα鎖やβ鎖のホモログであるpat-2やpat-3のnull mutationと同様,初期のステージで発生が停止する。これは発生過程において,ILKの機能発現とインテグリンの機能発現が密接に関わっていることを示唆している。

参考文献

379:91-96, 1996
17:926-940, 2003
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9:193-204, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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