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特集 生命科学のNew Key Word 10.脳の働くメカニズムとその研究方法
独立成分分析
著者: 甘利俊一1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター
ページ範囲:P.504 - P.505
文献購入ページに移動 生体は複雑なシステムであるから,その働きを理解するためには,そこから発生する信号を測定することが有効である。信号にもいろいろある。たとえば心電図,脳波,脳磁波,fMRI測定,光計測,遺伝子の発現チャートなど,いろいろである。こうした信号は,多チャンネルであって,多数の測定点を持ち信号が同時に多数測れる。
信号はそれ自体で意味があるというよりは,それが内部の仕組みを反映しているから重要なのである。つまり,内部の状況は直接に測定することができないので,外部に取り出すことのできる測定信号を使う。このとき,内部に知りたい情報源がいくつかあったとすると,測定信号にはこうした情報源からの信号が混ざり合ってしまう。このため,測定信号を用いて,必要な情報信号をここから抽出復元することが必要になる。
信号はそれ自体で意味があるというよりは,それが内部の仕組みを反映しているから重要なのである。つまり,内部の状況は直接に測定することができないので,外部に取り出すことのできる測定信号を使う。このとき,内部に知りたい情報源がいくつかあったとすると,測定信号にはこうした情報源からの信号が混ざり合ってしまう。このため,測定信号を用いて,必要な情報信号をここから抽出復元することが必要になる。
参考文献
1)Cichocki A, Amari S:Adaptive Blind Signal and Image Processing, John Wiley, Chichester, West Sussex, 2002
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