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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻5号

2004年10月発行

文献概要

特集 生命科学のNew Key Word 12.病気

ネプリライシン―中性エンドペプチダーゼ

著者: 岩田修永1 西道隆臣1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター神経蛋白制御研究チーム

ページ範囲:P.540 - P.541

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 ネプリライシン(NEP;EC3.4.24.11)はⅡ型の膜貫通型メタロエンドペプチダーゼで,カルボキシル末端側にZn結合モチーフ(HEXXH配列)を含む活性中心を有し,この触媒部位は細胞外/管腔側に配向する。通常,ホモダイマーを形成して存在する。5kDa以下のペプチドに作用して,疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でペプチド結合の切断を行う1,2)。中性エンドペプチダーゼ24.11,エンケファリナーゼ,白血球分化抗原10(cluster of differentiation, CD10)とも呼ばれる。全身に広く分布するが,特に腎臓の刷子縁に強い発現が認められる。NEP欠損マウスでは異常な病理学的所見は認められていない。

 in vitroの実験で確認されている基質としては,エンケファリン,ソマトスタチン,ナトリウム利尿ペプチド,走化性ペプチドformyl-Met-Leu-Phe,ブラジキニン,タキキニン類(サブスタンスP,コレシストキニンなど),ニューロテンシン,ボンベシン様ペプチド,アミロイドβペプチド(Aβ)などがある1-3)

参考文献

45:87-146, 1993
2)Turner AJ:Neprilysin. Barrett AJ et al(eds), Handbook of Proteolytic Enzyzmes, pp419-426, Elsevier Academic Press, London, 1998
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292:1550-1552, 2001
919:115-121, 2001
70:493-500, 2002
17:164-169, 2004
110:651-657, 2003
234:27-30, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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