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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻5号

2004年10月発行

文献概要

特集 生命科学のNew Key Word 12.病気

脆弱X症候群

著者: 山形崇倫1

所属機関: 1自治医科大学小児科

ページ範囲:P.542 - P.543

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脆弱X症候群とは

 脆弱X症候群(Fragile X syndrome)とは,X連鎖性の知的障害を呈する疾患で,葉酸欠乏培地下培養での染色体分析にて,X染色体長腕末端に脆弱部位(fragile site)が検出されることから病名がつけられた1)。発症頻度は,1/2000-4000人と推定される。日本での発症頻度は欧米より低い。

 臨床症状は,軽度から重度に至る知的障害が主要徴候で,自閉症状や注意欠陥多動障害を合併するものも多い。身体的所見として,前頭部突出,長い顎,細長い顔,頭囲拡大,大きな耳介,巨大睾丸などがある1)。女性保因者の30%が軽度から中等度,稀に重度の知的障害を呈する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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