文献詳細
文献概要
特集 生命科学のNew Key Word 12.病気
脆弱X症候群
著者: 山形崇倫1
所属機関: 1自治医科大学小児科
ページ範囲:P.542 - P.543
文献購入ページに移動脆弱X症候群とは
脆弱X症候群(Fragile X syndrome)とは,X連鎖性の知的障害を呈する疾患で,葉酸欠乏培地下培養での染色体分析にて,X染色体長腕末端に脆弱部位(fragile site)が検出されることから病名がつけられた1)。発症頻度は,1/2000-4000人と推定される。日本での発症頻度は欧米より低い。
臨床症状は,軽度から重度に至る知的障害が主要徴候で,自閉症状や注意欠陥多動障害を合併するものも多い。身体的所見として,前頭部突出,長い顎,細長い顔,頭囲拡大,大きな耳介,巨大睾丸などがある1)。女性保因者の30%が軽度から中等度,稀に重度の知的障害を呈する。
脆弱X症候群(Fragile X syndrome)とは,X連鎖性の知的障害を呈する疾患で,葉酸欠乏培地下培養での染色体分析にて,X染色体長腕末端に脆弱部位(fragile site)が検出されることから病名がつけられた1)。発症頻度は,1/2000-4000人と推定される。日本での発症頻度は欧米より低い。
臨床症状は,軽度から重度に至る知的障害が主要徴候で,自閉症状や注意欠陥多動障害を合併するものも多い。身体的所見として,前頭部突出,長い顎,細長い顔,頭囲拡大,大きな耳介,巨大睾丸などがある1)。女性保因者の30%が軽度から中等度,稀に重度の知的障害を呈する。
参考文献
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