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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻6号

2004年12月発行

文献概要

特集 脳の深部を探る

大脳基底核のCaチャネルサブユニット

著者: 村田美穂1 金澤一郎2

所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院神経内科 2国立精神・神経センター

ページ範囲:P.563 - P.566

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 神経系においてカルシウムシグナルは,神経伝達物質放出や神経細胞死,遺伝子発現制御など多くの重要な機能に関与していることが知られている。電位依存性カルシウムチャネルは細胞外カルシウムが細胞内に流入する主要な経路であり,カルシウムチャネルの機能を制御することは神経細胞の正常な機能を得る上で極めて重要である。カルシウムチャネルの神経系における機能については,これまで小脳や海馬,大脳皮質での研究が主であったが,近年T型カルシウムチャネルα1G欠損により視床皮質リレーニューロンのバースト発火がおきないことにより欠神発作がおきる1)ことや,黒質ドパミン神経のバースト発火にもT型カルシウムチャネルが関与している2)ことなどが明らかになり,基底核におけるカルシウムチャネルの機能についても解明が進み,新たな薬剤の開発にも期待がもたれている。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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