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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻6号

2004年12月発行

文献概要

特集 脳の深部を探る

海馬におけるサイトカインの発現

著者: 南雅文1

所属機関: 1京都大学大学院薬学研究科生体機能解析学分野

ページ範囲:P.585 - P.589

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 サイトカインの多くは免疫・造血系の細胞間情報伝達物質として同定され研究が行われてきたものであるが,1990年代になりそれらが脳内でも産生されることが明らかにされ,これまでに中枢あるいは末梢神経系において様々な作用を有することが報告されてきている。また,当初サイトカインに分類されていたインターロイキン-8(IL-8)は,インターロイキン類では唯一Gタンパク質共役型の受容体を有するというユニークなものであったが,その後,IL-8に類似の構造をもち白血球などの細胞に対しケモタキシスを惹起する一群の物質が次々と同定され,現在ではケモカインと呼ばれる一群のファミリーを形成しており,これらケモカイン類も脳内での生理的および病態時の役割が注目されている。本稿では「海馬」に焦点をあて,特に,脳虚血や痙攣などの病態時におけるサイトカイン・ケモカインの発現と機能についてこれまでの知見を紹介する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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