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特集 脳の深部を探る
睡眠・覚醒調節における汎性投射系の役割
著者: 小山純正1
所属機関: 1福島県立医科大学生理学第二講座
ページ範囲:P.621 - P.626
文献購入ページに移動 約50年ほど前のMagounらの一連の研究により,覚醒の維持機構として,上行性の脳幹網様体賦活系という概念が提唱された1)。この系の実体は長い間不明であったが,その後の組織蛍光法や免疫組織化学法などの解剖学的手法の発達により,従来は網様体と一括されていた構造の中に,脳幹に起源をもち脳の広い領域に投射する細胞群(汎性投射系)の存在が明らかになった。
本総説では,われわれが無麻酔動物から記録した神経活動の睡眠・覚醒との関わりをもとに,汎性投射系を中心とした睡眠・覚醒調節機構について述べる。
本総説では,われわれが無麻酔動物から記録した神経活動の睡眠・覚醒との関わりをもとに,汎性投射系を中心とした睡眠・覚醒調節機構について述べる。
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