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特集 味覚のメカニズムに迫る
味細胞に存在する細胞内シグナル伝達系
著者: 浅野-三好美咲1 榎森康文1
所属機関: 1東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻
ページ範囲:P.102 - P.108
文献購入ページに移動哺乳類では,味覚は一般に四ないしは五つの基本味―甘味・旨味,苦味,塩味,酸味―に分類されるが,このうち塩味と酸味の受容体はイオンチャネルであると考えられている。一方,甘味・旨味,苦味の受容体については,従来の生理学・生化学的な解析から味蕾細胞内の環状ヌクレオチドやイノシトール1,4,5-三リン酸(IP3)といったセカンドメッセンジャーの応答が観測され,Gタンパク質共役7回膜貫通型受容体であると予想されていた。
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