文献詳細
特集 Naチャネル
骨格筋Na+チャネル病の病態とその修飾因子―血清カリウム濃度と温度変化による影響
著者: 杉浦嘉泰1
所属機関: 1福島県立医科大学医学部神経内科学講座
ページ範囲:P.241 - P.246
文献概要
一方,パッチクランプ法を用いた変異Nav1.4の電気生理学的機能解析から,麻痺あるいはミオトニー発作の発現に,Na+チャネルの速い不活性化(fast inactivation)と遅い不活性化(slow inactivation)の異常(高橋らの稿247-253頁参照)が関与することが報告された。本稿では骨格筋Na+チャネル病における発作誘因である血清カリウム濃度および温度の変化と変異Nav1.4チャネルキネティックス,特に速い不活性化との関連について最新の知見を紹介する。
参考文献
掲載誌情報