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文献詳細

雑誌文献

生体の科学56巻4号

2005年08月発行

文献概要

特集 脳の遺伝子―どこでどのように働いているのか

前脳形成における転写抑制因子Fez, Fez-likeの役割

著者: 日比正彦1

所属機関: 1理化学研究所発生・再生科学総合研究センター体軸形成研究チーム

ページ範囲:P.311 - P.318

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 ジンクフィンガー遺伝子fezfez-likefezl)遺伝子は,もともと発生学的知識を基本として,アフリカツメガエル・ゼブラフィッシュの中枢神経前部に発現する遺伝子として単離された遺伝子である1,2)。ゲノム情報からfezfezl遺伝子は,魚類(フグ,ゼブラフィッシュ)から哺乳動物(マウス,ヒト)まで脊椎動物で広く保存された,新しい前脳・嗅覚神経特異的遺伝子ファミリーを形成していることが明らかとなった。近年のゼブラフィッシュのfezl変異体およびノックアウトマウスの研究から,fezfezlの前脳・嗅覚システム発生における役割が明らかになりつつある。本総説では,fezfezl遺伝子の単離のきっかけである,両生類・魚類での前脳形成の仕組みから,fezfezl研究の最近の知見を紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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