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文献詳細

雑誌文献

生体の科学56巻4号

2005年08月発行

文献概要

実験講座

脳の特定領域へのRNA干渉とエレクトロポーレーションを組み合わせたノックダウン法

著者: 茜谷行雄1 津本忠治1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科再生医学講座神経統合機能分野

ページ範囲:P.345 - P.350

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Ⅰ. 背景

 ヒトなどのゲノム解読が完了した今,これからは蛋白質の機能解析がますます重要になってくると考えられる。蛋白質の機能を解析する上で,それに相当する遺伝子を発現しないように操作し,その後,適当な期間生育させ,生体,組織または細胞レベルで起こる現象を調べることは極めて有効であり,広く行われ,それによって多くの情報が得られてきた。その代表的な方法はコンベンショナルなノックアウト法である。この方法では,理論上,標的遺伝子が生体から消失するため,すべての標的蛋白質は発現しなくなる。ノックダウン法の大部分はこの方法で行われてきた。しかし,これには次のような問題点があるように考えられる。

参考文献

87:1317-1326, 1996
93:594-602, 2005
2:279-289, 1990
391:806-811, 1998
411:494-498, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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