文献詳細
文献概要
実験講座
脳の特定領域へのRNA干渉とエレクトロポーレーションを組み合わせたノックダウン法
著者: 茜谷行雄1 津本忠治1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科再生医学講座神経統合機能分野
ページ範囲:P.345 - P.350
文献購入ページに移動ヒトなどのゲノム解読が完了した今,これからは蛋白質の機能解析がますます重要になってくると考えられる。蛋白質の機能を解析する上で,それに相当する遺伝子を発現しないように操作し,その後,適当な期間生育させ,生体,組織または細胞レベルで起こる現象を調べることは極めて有効であり,広く行われ,それによって多くの情報が得られてきた。その代表的な方法はコンベンショナルなノックアウト法である。この方法では,理論上,標的遺伝子が生体から消失するため,すべての標的蛋白質は発現しなくなる。ノックダウン法の大部分はこの方法で行われてきた。しかし,これには次のような問題点があるように考えられる。
参考文献
掲載誌情報