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文献詳細

雑誌文献

生体の科学56巻5号

2005年10月発行

文献概要

特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム 2.酵素および酵素制御

酸性マルターゼ/ライソゾーム性αグルコシダーゼ(GAA)

著者: 金澤直美1 辻野精一2

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第五部 2独立行政法人医薬基盤研究所

ページ範囲:P.386 - P.387

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機能・遺伝子・蛋白

 酸性マルターゼ(α-グルコシダーゼ[GAA])はライソゾーム酵素であり,グリコーゲンのα-1,4およびα-1,6結合を加水分解することによりグルコースを生成する。酸性マルターゼのcDNAは約3.6kbで952個のアミノ酸をコードしている1)。遺伝子は20個のエクソンを含み,ゲノム上でおよそ28kbの領域に拡がっており2),染色体の17q25.2-25.3に位置する3)。第1エクソンは5'側非翻訳領域のみからなり,第2エクソンに開始コドンが存在する4)。翻訳されたペプチドは小胞体で7ヵ所に糖鎖が付加され,そのうち2ヵ所がリン酸化を受け110kDaの前駆体となる。その後,ゴルジ体からライソゾームにかけての輸送過程とライソゾーム中で段階的に翻訳後修飾が行われ,95kDa,76kDaを経て最終的に70kDaの活性型酵素が生成される5)

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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