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特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム 4.受容体
ノッチNotch(NOTCH)
著者: 吉崎嘉一1 高橋慶吉1
所属機関: 1国立長寿医療センター血管性痴呆研究部
ページ範囲:P.412 - P.413
文献購入ページに移動Notchは現在までに,ヒト,マウスにおいて4種類(Notch1-4)が知られており,それぞれ約50%程度の相同性が認められている。これらの4種類Notchの役割・発現は不明な点が多いが,Notch1はおもに神経細胞や造血細胞の分化を,Notch2はグリア系細胞の増殖に関係していることが報告されている。また,Notch1およびNotch2ノックアウトマウスは中胚葉分節(somite)形成異常により致死となるが3),Notch3およびNotch4ノックアウトマウスでは発生や形態的異常は認められず正常である。従って,Notch1およびNotch2は胚発生に重要な働きを担っていると考えられる。4種類のNotchとも同じリガンドでシグナル伝達が活性化されることから,発現の時期や局在がその機能に深く関係している可能性がある。
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