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文献詳細

雑誌文献

生体の科学56巻5号

2005年10月発行

文献概要

特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム 5.輸送系

バーチンbarttin(BSND)

著者: 内田信一1 佐々木成1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科腎臓内科学

ページ範囲:P.454 - P.455

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バーチンとは

 バーチンは2001年にバーター症候群の第4の原因遺伝子として,難聴を伴う患者群での遺伝子解析によりポジショナルクローニングにて単離された1)。その発現部位はClC-Kクロライドチャネルに極めて近かったことから,ClC-Kクロライドチャネル2,3)との関連が予想され,事実免疫染色では腎臓内での共存が証明され4),機能的にも単独ではXenopus卵母細胞でクロライド電流を発現しえないヒトClC-KaとKbがバーチン存在下では非常に大きなクロライド電流を発現させることから(ラットClC-K1はバーチンなしに発現する),バーチンがClC-Kチャネルのβサブユニットとして同定された4)

参考文献

29:310-314, 2001
269:17677-17683, 1994
268:3821-3824, 1993
414:558-561, 2001
119:485-493, 2003
444:411-418, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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