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文献詳細

雑誌文献

生体の科学56巻5号

2005年10月発行

文献概要

特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム 9.細胞膜関連

カベオリン-3/M-カベオリン(CAV3)

著者: 杉江和馬1 西野一三1

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第一部

ページ範囲:P.478 - P.479

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カベオリン-3とは

 カベオリンは分子量21-24kDaの細胞膜内在性のタンパクで,直径50-100nmの細胞膜の丸フラスコ型構造体であるカベオラの主要な構成成分である1)。カベオラはラフトの特殊な一型で,脂質を中心に形成される膜領域である細胞膜マイクロドメインである。カベオラの機能として,細胞内シグナル伝達やエンドサイトーシス,コレステロール輸送などが知られている2)

 カベオリンには,異なる遺伝子によりコードされるカベオリン-1,-2,-3の三つのアイソフォームがある。カベオリン-1,-2は脂肪や血管内皮,平滑筋,線維芽細胞など全身に広く発現している。一方,カベオリン-3は1995年にWayらによりM-カベオリンとして初めてそのcDNAがクローニングされ,骨格筋および心筋細胞に限局して発現することが報告された3)。また,ジストロフィン結合タンパク複合体やβ-ジストログリカンと相互作用を有することも示されている4)

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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