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特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム 10.細胞骨格
ジストログリカン複合体とサルコグリカン複合体(DAG1, SGC)
著者: 吉田幹晴1
所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所遺伝子疾患治療研究部
ページ範囲:P.486 - P.487
文献購入ページに移動 ジストログリカン(DG)複合体(DGC)およびサルコグリカン(SG)複合体(SGC)はジストロフィン(dys)を含む大きな複合体中で,それぞれ小複合体をなす1,2)。DGCは1遺伝子産物の切断により生じた2分子,ラミニン受容体α-DG(細胞外蛋白質)とdys結合β-DG(膜貫通蛋白質)よりなる。筋だけでなく様々な組織で発現するが,遺伝子変異による病気は報告されていない。一方,SGCは筋で発現しており,4種のSG(膜貫通蛋白質)よりなる。SGの一つが遺伝子変異により失われると原則SGC全体が消失,サルコグリカノパチー(SGP)と呼ばれるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に似た病気を発症する。
参考文献
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