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文献詳細

雑誌文献

生体の科学56巻5号

2005年10月発行

文献概要

特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム 10.細胞骨格

ジストログリカン複合体とサルコグリカン複合体(DAG1, SGC)

著者: 吉田幹晴1

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所遺伝子疾患治療研究部

ページ範囲:P.486 - P.487

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 ジストログリカン(DG)複合体(DGC)およびサルコグリカン(SG)複合体(SGC)はジストロフィン(dys)を含む大きな複合体中で,それぞれ小複合体をなす1,2)。DGCは1遺伝子産物の切断により生じた2分子,ラミニン受容体α-DG(細胞外蛋白質)とdys結合β-DG(膜貫通蛋白質)よりなる。筋だけでなく様々な組織で発現するが,遺伝子変異による病気は報告されていない。一方,SGCは筋で発現しており,4種のSG(膜貫通蛋白質)よりなる。SGの一つが遺伝子変異により失われると原則SGC全体が消失,サルコグリカノパチー(SGP)と呼ばれるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に似た病気を発症する。

参考文献

, 2005(in press)
2)Ozawa E:Myology, 3rd ed, Ch 19b, pp455-470, 2004
3)萬谷 博,遠藤玉夫:蛋白質核酸酵素 49:2451-2456,2004
4)小林千浩,戸田達史:蛋白質核酸酵素 49:2457-2462,2004
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14:775-783, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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