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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻2号

2006年04月発行

特集 膜リサイクリング

膜リサイクルシステム―リサイクリングエンドソームについての最近の話題

著者: 田口友彦1

所属機関: 1大阪大学医学部生化学教室

ページ範囲:P.70 - P.76

文献概要

 近年,生体分子(特にタンパク質)の可視化の手法が急速な勢いで進歩・確立され,生体分子の動態を時間的・空間的に追跡することが可能になった。そのことによって,タンパク質が細胞内で実際に機能している“場”について情報を得ることができ,タンパク質の一生に関してわれわれは多くのことを学ぶことができるようになってきている。タンパク質の誕生(生合成)と死(分解)についての理解が多くのブレークスルーを医学・生物学にもたらしているのは周知であるが,タンパク質が機能している“場”についての知見が今後どのような形でタンパク質の一生に関して新しい統合的理解をもたらしてくれるのか多いに期待できる。

 本稿では,近年進展著しい細胞膜タンパク質の膜リサイクルシステムについて概説し,その中心の役割を果たしている細胞内小器官“リサイクリングエンドソーム”についての最近の話題を紹介していく。

参考文献

5:121-132, 2004
2:107-117, 2001
8:23-30, 2002
28:639-645, 2003
6:1137-1142, 2005
99:189-198, 1999
167:531-543, 2004
310:1492-1495, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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