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特集 膜リサイクリング
cAMPシグナルによるエキソサイトーシスの調節機構
著者: 柴崎忠雄1 清野進1
所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科細胞分子医学
ページ範囲:P.91 - P.95
文献購入ページに移動開口分泌でのcAMPの標的分子はおもにPKAが挙げられる。 最近では, サイクリックヌクレオチド作動性(CNG)チャネルやexchange proteins directly activated by cAMP(Epac)がPKA非依存性開口分泌を担うと報告されている。CNGチャネルは嗅神経からの神経伝達物質放出に,Epacはある種の神経細胞や膵β細胞での開口分泌に深く関わっている。本総説ではcAMPによる開口分泌の制御機構の解明が進んでいる神経細胞や膵β細胞を中心に取り上げ,開口分泌におけるPKA依存性経路とEpac依存性経路(図1)の最近の知見について概説したい。
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