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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻3号

2006年06月発行

文献概要

解説

Non-coding RNA

著者: 栃谷史郎1 林﨑良英1

所属機関: 1理化学研究所 フロンティア研究システムRNA新機能研究プログラム・RNA資源探索研究チーム

ページ範囲:P.229 - P.236

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 マウスおよびヒトにおける大規模cDNA解析の結果,ゲノムDNAから想像以上の広い領域から多様な産物が転写され,そのうちの50%以上がncRNA(non-protein coding RNA:蛋白質をコードしないRNA)であることが明らかになった。さらに,これらncRNAは様々な生物学的機能を持つ可能性が明らかになってきている。これらの事実は,本来遺伝学から生じた遺伝子という概念に物質的実体を与えるために唱えられた「1遺伝子1ペプチド」という分子生物学上の「通念」を揺るがすものである。本稿ではゲノムプロジェクト,大規模cDNA解析の結果から明らかになったことを順に解説したうえで,ncRNAの分類や生物学的機能についての考察を試みる。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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