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特集 脳科学が求める先端技術
創薬研究におけるハイスループットスクリーニングの役割―中枢神経系疾患治療薬探索を例に
著者: 樽井直樹1 木村宏之1
所属機関: 1武田薬品工業(株)医薬研究本部探索研究センター
ページ範囲:P.246 - P.252
文献購入ページに移動このような背景のもとで,近年急速に発展してきたのがハイスループットスクリーニング(High throughput screening:HTS)であり,現在ではほとんどの製薬企業の創薬プロセスにおいて必須のものとなっている。さらに最近では,上市までの成功確率を上げるために化合物の薬理活性評価にとどまらず,吸収・分布・代謝・排泄・毒性(absorption・distribution・metabolism・elimination・toxicity:ADMET)や物性のプロファイルも加えた総合的なHTSが行われるようになってきた(図1)。本稿では,HTSの概略を述べた後,中枢神経系疾患治療薬探索を例にHTSの具体例を紹介する。
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