文献詳細
文献概要
特集 脳科学が求める先端技術
脳神経系の電気的活動のパターンダイナミクス
著者: 宮脇敦史1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター細胞機能探索チーム
ページ範囲:P.281 - P.286
文献購入ページに移動 動物にとって,視覚・聴覚・触覚・嗅覚などの感覚情報はパターン情報である。脳神経系の特定の部位で,電気的活動(神経細胞発火)の特徴的な時間的空間的パターンが生まれていると考えられる。動物はそこから特徴を抽出して識別を行っている。最新コンピュータも苦心するような“パターン認識”をいとも簡単にやってのける。われわれの脳は,ものごとを意識する以前に大量の情報を並列的に処理しているのだ。学習や記憶も行うことができる。神経細胞の発火はどのような時空間的パターンで繰り広げられているのだろうか。今この原稿を執筆しながらコンピュータ画面を見つめる私の脳の中ではどんなパターンが…? 電気的活動のパターンダイナミクスを解析することは,脳の情報処理獲得の制御を知る上で極めて重要である。
参考文献
13:591-596, 2003
14:636-641, 2004
19:735-741, 1997
83:3607-3618, 2002
82:509-516, 2002
13:2314-2318, 2001
96:11241-11246, 1999
23:64-72, 2003
19:137-141, 2001
98:3197-3202, 2001
112:271-282, 2003
24:6507-6517, 2004
20:4998-5007, 2001
125:PL4, 2002
5:521-526, 2004
388:882-887, 1997
40:2502-2510, 2001
96:2135-2140, 1999
20:87-90, 2002
101:10554-10559, 2004
101:17404-17409, 2004
279:14280-14286, 2004
12:1877-1884, 2002
26:583-594, 2000
39:1005-1017, 2003
90:3986-3997, 2003
94:3402-340, 1997
36:463-474, 2002
42:9-21, 2004
286:711-715, 1999
291:835-837, 2001
48:189-199, 2005
掲載誌情報