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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻4号

2006年08月発行

文献概要

特集 脳科学が求める先端技術

脳神経系の電気的活動のパターンダイナミクス

著者: 宮脇敦史1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター細胞機能探索チーム

ページ範囲:P.281 - P.286

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 動物にとって,視覚・聴覚・触覚・嗅覚などの感覚情報はパターン情報である。脳神経系の特定の部位で,電気的活動(神経細胞発火)の特徴的な時間的空間的パターンが生まれていると考えられる。動物はそこから特徴を抽出して識別を行っている。最新コンピュータも苦心するような“パターン認識”をいとも簡単にやってのける。われわれの脳は,ものごとを意識する以前に大量の情報を並列的に処理しているのだ。学習や記憶も行うことができる。神経細胞の発火はどのような時空間的パターンで繰り広げられているのだろうか。今この原稿を執筆しながらコンピュータ画面を見つめる私の脳の中ではどんなパターンが…? 電気的活動のパターンダイナミクスを解析することは,脳の情報処理獲得の制御を知る上で極めて重要である。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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