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文献概要
特集 脳科学が求める先端技術
超高磁場脳機能画像
著者: 程康1 上野賢一1 田中啓治1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター認知機能表現研究チーム
ページ範囲:P.305 - P.309
文献購入ページに移動fMRI研究が神経科学の中で重要な役割を果たすようになるのと平行して,fMRI研究の中では低磁場から高磁場(4テスラ以上)への移行が進みつつある。数年前までは,4テスラ以上の装置は,理化学研究所脳科学総合研究センターに設置されたものを含めて,世界中で数ヵ所に存在するだけであった。今日では,新潟大学に設置されたものを含めて,世界中で20台余りの7テスラ装置がすでに稼働中あるいは導入作業中である。ごく最近には,ミネソタ大とイリノイ大に9.4テスラの装置が導入され,高解像度の解剖画像を得ることに成功している。フランスでは大規模プロジェクト(NeuroSpin:http://www.meteoreservice.com/neurospin/)が推進されており,11.7テスラ装置をはじめとする数台のヒト用MRI装置と,最高17テスラの装置を含む多数の動物用MRI装置の設置が予定されている。
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