文献詳細
特集 生物進化の分子マップ
6.核
レギュカルチン遺伝子プロモーター結合タンパクRGPRの比較生物学
著者: 山口正義1
所属機関: 1静岡県立大学大学院生活健康科学研究科代謝調節学研究室
ページ範囲:P.382 - P.384
文献概要
レギュカルチン遺伝子はX染色体に位置し,7個のエクソン構造を有する8,9)。そのプロモーター領域に結合する転写因子として,AP-1,NF1-A1が同定され10-12),転写活性を高めることが示されている。さらに,筆者らは,レギュカルチン遺伝子プロモーター領域のTTGGC(N)6CC(-523/-503)配列に結合するタンパクをyeast one-hybrid法で同定した13)。このタンパクは新規のもので,RGPR-p117(regucalcin gene promoter region-related protein)と命名した。これまでに,RGPRのcDNAがヒト,ラット,マウス,ウシ,ラビットおよびニワトリでクローニングされ,その塩基配列とアミノ酸組成が比較されている13,14)。
参考文献
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