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特集 生物進化の分子マップ 10.細胞骨格
細胞骨格の組織化に関与するkelchホモログ遺伝子の系統進化
著者: 吉田健一1
所属機関: 1明治大学農学部生命科学科分子発生学研究室
ページ範囲:P.400 - P.401
文献購入ページに移動kelchとは
kelchは44-56アミノ酸残基からなるモチーフで,通常4-7回の繰り返し(リピート)としてβ-プロペラ構造をとり,おもにアクチンや中間径フィラメントなどとの相互作用により細胞の形態や運動を制御する1-4)。最初のkelchモチーフはD. melanogaster のkelch ORF1で発見された。その機能は,卵形成過程で15個の支持細胞から卵母細胞へと母性因子を輸送するための橋(ring canal)に存在するアクチンの安定化因子であった5)。その後のゲノム解読とバイオインフォマティクスの進展により,ヒトでは70以上,C. elegans やD. melanogaster で約18,酵母でも5-8個のkelchホモログ遺伝子が確認されている。
kelchは44-56アミノ酸残基からなるモチーフで,通常4-7回の繰り返し(リピート)としてβ-プロペラ構造をとり,おもにアクチンや中間径フィラメントなどとの相互作用により細胞の形態や運動を制御する1-4)。最初のkelchモチーフは
参考文献
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