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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 11.酵素

P型ATPaseの分子進化

著者: 岡村英幸1 大庭良介2 竹安邦夫2

所属機関: 1大阪歯科大学 2京都大学大学院生命科学研究科

ページ範囲:P.413 - P.415

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 P型ATPaseは,能動輸送によっておもに細胞内外のイオン濃度環境のコントロールを旨とする膜輸送タンパク質である。最初の細胞が原始地球のいずこかの水中で,遺伝因子を外界環境から膜を用いて隔離・独立させることで生じた瞬間から,膜を隔てた外部環境と内部環境の間の各種イオンの濃度調節は細胞にとって必須課題となった。P型ATPaseは,生命誕生以来,細胞の進化と歩調を合わせ,細胞の要求に応じてバリエーションを増やして,現在では五つのファミリー,11のサブファミリーからなるスーパーファミリーとなっている1,2)

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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