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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 11.酵素

クレアチンキナーゼの分子進化

著者: 鈴木知彦1 宇田幸司1

所属機関: 1高知大学理学部物質科学科

ページ範囲:P.416 - P.418

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 クレアチンキナーゼ(CK)を含むホスファゲンキナーゼ(PK)酵素群の進化には,分子進化の面白さが凝縮されている。祖先型酵素であるアルギニンキナーゼ(AK)は,その基質認識部位を巧みに変化させ,少なくとも6種類の酵素へと進化した。われわれ脊椎動物にはこのうちの一つ,CK遺伝子が受け継がれている。CKの起源は少なくとも8億年前に遡る。この間,遺伝子の重複と融合は頻繁に起こり,AKとCKでは異常な2ドメイン型あるいは3ドメイン型酵素が少なくとも4回独立に生じた。また,AK活性をもつ酵素も3回独立に進化している。

参考文献

140:387-393, 2005
38:83-88, 2006
59:218-226, 2004
334:167-174, 2004
351:579-585, 2000
, 2006(in press)
1:209-218, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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