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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 12.ホルモン/生理活性ペプチド

プロオピオメラノコルチンの分子進化

著者: 高橋明義1 川内浩司1

所属機関: 1北里大学水産学部海洋分子生物学

ページ範囲:P.424 - P.425

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 プロオピオメラノコルチン(POMC)はメラノトロピン(MSH),コルチコトロピン(ACTH),エンドルフィン(END)などの共通前駆体である1)。MSHとACTHは共通にHis-Phe-Arg-Trpという活性配列を有しており,メラノコルチン(MC)とよばれる。ACTHは副腎皮質に作用し,ステロイドホルモンを介してストレスを解消する。 MSHは色素細胞に作用し,体色を背景にカモフラージュしストレスを緩和する。β-ENDは強力な麻酔作用によってストレスからの回復を促す。すなわちPomcは体内外の環境への適応を司る一連のホルモンをコードしているのである。その分子進化を理解することは脊椎動物の繁栄の秘密を解くヒントとなる。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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