文献詳細
特集 生物進化の分子マップ
12.ホルモン/生理活性ペプチド
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)ファミリーの分子進化
著者: 御輿真穂1 竹井祥郎1
所属機関: 1東京大学海洋研究所生理学分野
ページ範囲:P.436 - P.438
文献概要
われわれは,硬骨魚類におけるCGRPファミリーの多様化の歴史を明らかにするため,遺伝子マッピングの手法を用い,メダカにおいて各遺伝子の染色体上の位置を決定した。その結果,AM1とCGRP1,AM2とAM4とCGRP2,およびAM3とアミリンはそれぞれ同一の染色体上に位置していた(図1)。さらに,ゲノム情報が明らかになっているほかの魚類や哺乳類における各遺伝子の染色体上の位置情報と比較することにより,脊椎動物におけるファミリー全体の進化の歴史を明らかにすることができた。
参考文献
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