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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 14.細胞間基質

テネイシンファミリーの分子進化

著者: 松本健一1

所属機関: 1北海道大学大学院先端生命科学研究院先端細胞機能科学分野分子生物学研究室

ページ範囲:P.446 - P.448

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 細胞外マトリックス(ECM)・テネイシンは,1980年代にミオテンディナス抗原,ヘキサブラキオン,サイトタクチン,GP-250,J1などの名前で,数グループにより,筋腱接合部組織,脳,培養細胞から同定された。これらのECMは,遺伝子構造,生化学的免疫学的性質より同一の物質であることが明らかにされ,1986年にラット乳腺における発現や癌胎児性抗原であることから,テネイシンと名付けられた1)

 次いで1990年代に入り,タンパク質のドメイン構造がテネイシンと共通なテネイシン様分子が相次いで明らかにされた。特異抗体との反応性によりテネイシンR(TNR/レストリクチン/J1-160/180)が,主要組織適合性抗原複合体(MHC)のクラスⅢ領域のゲノム解析よりテネイシンX(TNX)が,EST解析よりテネイシンW(TNW/TNN)がクローニングされ,最初に同定されたテネイシンはテネイシンC(TNC)と改名され,テネイシン(TN)ファミリーが明らかとなった。

参考文献

47:131-139, 1986
112:3847-3853, 1999
61:465-493, 2000
298:305-315, 2004
17:104-108, 1997
35:1-16, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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