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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 18.チャネル

ナトリウムチャネルの比較生物学

著者: 中山仁1

所属機関: 1熊本大学大学院医学薬学研究部細胞機能分子解析学分野

ページ範囲:P.470 - P.471

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 電位作動性Naチャネル(Nav)は,ほかのイオンチャネルとともにスーパーファミリーを形成するが,進化上では最後に出現したといわれる。1984年に初めてその一次構造が明らかになり1),その後明らかになったKチャネルが六つの膜貫通セグメント(6TM)から成るドメイン一つで構成されるのに対し,Caチャネル(Cav)同様に四つの相同ドメイン構造(4D=6TMx4)をもつことからも,Cav,Navは遺伝子重複という分子進化の基本機構で,より後期にできたとの考えには妥当性がある。

参考文献

312:121-127, 1984
2)Hille B:Ion Channels of Excitable Membranes, 3rd ed, Sinauer Assoc. Inc., Sunderland, 2001
205:575-584, 2004
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267:403-412, 2000
103:3675-3680, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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