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特集 生物進化の分子マップ 18.チャネル
クロライドチャネルの比較生物学
著者: 稲垣千代子1
所属機関: 1関西医科大学薬理学講座
ページ範囲:P.474 - P.475
文献購入ページに移動 クロライドチャネルには,ClCファミリー1),CFTR(cystic fibrosis transmembrane regulator)2),CaCC(Ca2+-activated chloride channel),VRAC(volume-regulated anion channel)およびmaxi Cl-チャネルが知られている。これらのチャネルは電位依存性(ClC),ATP要求性(CFTR),Ca2+依存性(CaCC),または浸透圧・細胞体積変化(ClC,VRAC)などにより活性化され,またその分子構造から推定される膜貫通回数は1回型(Isk),4-5回型(CaCC),10-12回型(ClC,CFTR)と多様である。後者はカチオンチャネルやクロライドチャネル内蔵型の神経伝達物質受容体とも異なるトランスポーター(輸送体)型で,分子進化を考える上で興味深い。
参考文献
29:411-438, 2000
12:471-484, 2006
440:484-489, 2006
1566:16-27, 2002
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