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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 19.モータータンパク

単細胞生物から見たキネシンの分子進化

著者: 岩井草介1 須藤和夫2

所属機関: 1産業技術総合研究所セルエンジニアリング研究部門 2東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系

ページ範囲:P.480 - P.481

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 キネシンは微小管に沿って滑り運動をするモーター蛋白質の一群である。現在では数百種類以上もの類似蛋白質が単細胞生物からヒトに至る広範な真核生物で同定されており,少なくとも14のサブファミリーからなる大きなスーパーファミリーを形成していることがわかっている1)

 本稿では,真核生物の進化において比較的初期に分岐したと考えられる二つの単細胞真核生物,細胞性粘菌Dictyostelium discoideum(増殖期は単細胞)とランブル鞭毛虫Giardia lambliaより同定されたキネシン遺伝子2-5)をもとに,初期の真核生物に存在していたキネシンを推測する。また単細胞生物を用いたキネシン研究の例として,最近われわれが発見したキネシン1の新しい機能についても紹介したい。

参考文献

15:467-476, 2005
4:47, 2003
54:42-53, 2002
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475:47-51, 2000
147:493-506, 1999
109:347-358, 2002
279:4696-4704, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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