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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 20.収縮タンパク

アクチンの比較生物学

著者: 小田俊郎1

所属機関: 1理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センター構造生理学研究グループX線構造解析研究チーム

ページ範囲:P.484 - P.485

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 アクチンはアミノ酸配列がよく保存され,類縁蛋白質をもたないファミリーを形成していると思われてきた。1990年に,アクチン1),HSP70(70kDa heat shock protein ATPase domain)2)の三次元構造が決定され,アクチンと類似立体構造をもつ蛋白質があることが示された。また,1992年に,α-アクチンと47%の相同性をもつ,酵母遺伝子(ACT2)にコードされた蛋白質が発見された3)。これらの発見により,アクチンが類縁蛋白質をもたない蛋白質であるという見方は一変した。

参考文献

347:37, 1990
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11)原田昌彦:蛋白質核酸酵素 49:543, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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