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特集 生物進化の分子マップ 22.形態形成/分化
性決定遺伝子SryおよびSoxファミリーの分子進化
著者: 長井光三1
所属機関: 1東京医科大学医学部生化学教室
ページ範囲:P.506 - P.507
文献購入ページに移動1990年の哺乳類の性決定遺伝子としてY染色体短腕上のPAR近傍におけるSryの発見は,ヒトのXY雌性表現の原因が遺伝子変異によることの解明などが端緒となったが,また同年にマウスのSryも報告された。さらに1991年,XX受精卵へのクローン化したSryのみを含む14KbDNAの単独導入により,精巣をもつトランスジェニックXX雄性マウスの発生で具体的に性決定機能が同定された。その後,有袋類を含む数十種の哺乳類のY染色体上のSryが報告された。
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