icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻5号

2006年10月発行

文献概要

特集 生物進化の分子マップ 22.形態形成/分化

甲状腺の分化に関連する遺伝子Nkx2.1の分子進化

著者: 鈴木雅一1 田中滋康2

所属機関: 1静岡大学理学部生物科学科 2静岡大学創造科学技術大学院統合バイオサイエンス部門

ページ範囲:P.508 - P.509

文献購入ページに移動
 Nkx2.1は甲状腺特異的転写調節因子-1(Thyroid-specific transcription factor-1;TTF-1, TITF1)あるいは甲状腺特異的エンハンサー結合タンパク質(T/EBP)とも呼ばれ,甲状腺ホルモンの合成に必須なサイログロブリン遺伝子のエンハンサーに結合する転写因子として1990年に報告された1)。この分子は中央付近に60アミノ酸残基からなるホメオドメインを有しており,ショウジョウバエのNK-2ホメオボックス遺伝子と相同性が高い。 Nkx2.1は甲状腺だけでなく,肺や脳でも重要な役割を果たすことが知られているが,本稿ではNkx2.1の構造と機能,そしてこの遺伝子の起源と多様性について,甲状腺との関係を中心に解説する。

参考文献

66:307-356, 2000
25:10171-10182, 2005
6:881-892, 2005
23:125-133, 2001
17:97-107, 2000
121:195-204, 2004
118:241-253, 1993
4:405-417, 2002
126:5149-5159, 1999
210:231-242, 2000
51:OL785-OL799, 2005
1040:479-482, 2005
235:1300-1309, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?