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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻6号

2006年12月発行

特集 血管壁

Cardiorenal syndromeにおける血管病因と液性因子

著者: 平田恭信1

所属機関: 1東京大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.595 - P.597

文献概要

 近年,腎障害が存在すると心血管疾患の予後が悪化するという報告が相次いでいる。たとえば住民調査でも,糸球体濾過値が減少するほど将来の心血管イベント発症率は高くなる1)。透析を必要とする,あるいはそれに近い腎不全ではそのような事態が生じるのは想像に難くないが,もっと軽度の糸球体濾過値の減少や微量アルブミン尿の排泄の段階でもそれがあるとないとでは予後に明らかな差が見られる。この原因として様々な因子の関与が考えられているが,腎臓と心臓の両者を共通に障害し得る体液性因子の関与が注目されている。また治療面から考えると,心臓と腎臓の両者に共通して効果を発揮する薬剤が望まれる。 近年,それについても液性因子の臨床応用が期待されている。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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