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文献詳細

雑誌文献

生体の科学57巻6号

2006年12月発行

文献概要

特集 血管壁

心血管系におけるプロスタノイドの役割

著者: 結城幸一1 藤野貴行1 高山浩二1 川辺淳一1 牛首文隆1

所属機関: 1旭川医科大学医学部薬理学講座

ページ範囲:P.598 - P.601

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 プロスタノイドはプロスタグランジン(PG)とトロンボキサン(TX)より成る生理活性脂質であり,その作用は各々に特異的な受容体を介して発揮される。現在,PGD2,PGE2,PGF2α,PGI2,TXA2の受容体としてDP,EP,FP,IP,TPが知られており,EPにはEP1-EP4の4種類のサブタイプが存在する1)。一方,これら多種類の受容体は,心臓,血管,腎臓や血小板など心血管系の臓器や細胞に広く発現している。また,心血管系で認められる様々な病態に伴い,プロスタノイド産生が亢進することが知られており,その作用が注目されてきた。本稿では,各プロスタノイド受容体欠損マウスを用いた解析から明らかとなってきた,心血管系疾患の病態形成におけるプロスタノイドの役割について,われわれの知見を中心に概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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