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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻3号

2007年06月発行

特集 骨の形成と破壊

骨芽細胞分化におけるNotchシグナルの役割

著者: 坂本啓1 山口朗1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔病理学分野

ページ範囲:P.162 - P.165

文献概要

 Notchシグナル系は無脊椎動物からヒトに至るまでよく保存されている細胞の分化制御機構である。 Notch(刻みめ)という名前のとおり, 元来はショウジョウバエの羽の形態変異に対する責任遺伝子として同定されたものである。哺乳類においても神経,表皮,消化管,筋,血管,造血系細胞など,上皮・間葉系を問わずほぼあらゆる種類の細胞・組織の発生と分化を司る重要な因子である。骨の発生あるいは再生においても例外ではなく,Notchシグナルが重要な役割を担っていることが近年明らかになってきた。

 本稿ではNotchシグナル系の概略を述べた後,われわれが研究テーマとして取組んできた骨芽細胞の分化におけるNotchシグナルの作用を最新の知見と合わせて紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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