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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻3号

2007年06月発行

特集 骨の形成と破壊

軟骨分化とSox9

著者: 秋山治彦1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科

ページ範囲:P.166 - P.170

文献概要

 われわれの体を支持する骨格の多くは,軟骨組織の形成と,引き続く骨組織への置換による内軟骨性骨化で形成される。関節軟骨,気管軟骨などの一部の軟骨組織は生後も軟骨組織のまま維持され,生体内でそれぞれの機能を果たしている。軟骨細胞は未分化間葉系細胞から分化発生する。これら軟骨細胞は一方向に増殖し,基質蛋白質を分泌しながら成長軟骨帯を形成し,主に長軸方向の骨格伸長に寄与する。

 近年の研究から,これら一連の軟骨細胞の分化発生,増殖,基質蛋白質分泌などの細胞活動は,Sox9という転写因子を中心とする転写因子群によって厳密に制御されていることが明らかとなってきた(表1)。本稿では,ここ十数年の軟骨分化におけるSox9研究を最新の知見とともに紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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