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特集 骨の形成と破壊
文献概要
DEC1(Differentiated Embryonic Chondrocyte expressed gene-1)はヒト軟骨で発現が亢進する遺伝子として,サブトラクションの変法でクローニングしたbHLHとオレンジドメインをもつ転写因子である1,2)。一方,オルソローグであるマウスSTRA13,ラットSHARP2も独立して報告されたものの,われわれのDEC1の報告が最も早かった。われわれはさらに,bHLHドメインがほとんど同一であるが他領域の配列が異なるDEC2のクローニングにも成功した3,4)。SHARP1はDEC2と類似しているが,SHARP1はDEC2の短いminor transcriptあるいはクローニング中のアーティファクトであることがわかった3)。さらにわれわれは命名委員会と協議して,DEC1をBHLB2,DEC2をBHLH3と番号化した5)。さらにDEC1遺伝子はHES/Hairy遺伝子らとも構造類似性を示した5)。DEC1/DEC2はヒストン脱アセチル化酵素であるHDACやSirt1などと結合し,したがって一部の標的遺伝子への転写抑制作用はヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(TSA)により減少する。
本総説では,軟骨/骨/脂肪/筋肉でのDEC1/DEC2の作用を中心に紹介し,転写因子としての一般的な特徴についても簡潔に述べる。
本総説では,軟骨/骨/脂肪/筋肉でのDEC1/DEC2の作用を中心に紹介し,転写因子としての一般的な特徴についても簡潔に述べる。
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