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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻5号

2007年10月発行

文献概要

特集 タンパク質間相互作用 1.総論

計算科学によるタンパク質間相互作用解析

著者: 竹田-志鷹真由子1 寺師玄記1 梅山秀明1

所属機関: 1北里大学薬学部生物分子設計学

ページ範囲:P.338 - P.341

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 タンパク質立体構造情報データベースであるProtein Data Bank(PDB;http://www.rcsb.org/pdb)に登録されているタンパク質立体構造の数は急速に増加しており(2004年4,857件,2005年5,058件,2006年6,120件),現在41,000件を超えている。一方,タンパク質の機能を理解する上で重要なタンパク質複合体の立体構造情報は,実験そのものの困難さや,複合体を形成する相互作用の組み合わせが膨大になることもあり,網羅的に実験構造を得ることは困難である。そこで,タンパク質間相互作用の研究において,コンピューターを用いてタンパク質複合体の立体構造を予測するドッキング解析(protein-protein docking)は非常に有効である。本稿では,まず筆者らが開発したドッキング解析プログラムSKE-DOCK1)の基本的なアルゴリズムを紹介し,ドッキング解析の基本的な方法と精度について説明する。次に,タンパク質相互作用予測の国際コンテストCAPRI(Critical Assessment of PRediction of Interactions)2)について紹介し,ドッキング解析の現状と展望を述べる。

参考文献

(in press)
52:2-9, 2003
3)Pierce B et al:Structure Prediction of Protein Complexes, In Xu Y, Xu D, Liang J(Eds.), Computational Methods for Protein Structure Prediction and Modeling Volume 2:Structure Prediction, pp109-134, Springer, New York, 2007
272:106-120, 1997
89:2195-2199, 1992
20:45-50, 2004
52:107-112, 2003
331:281-299, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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