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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻5号

2007年10月発行

文献概要

特集 タンパク質間相互作用 1.総論

タンパク質間相互作用推定および評価のためのコンピュータシステムMIAXの応用

著者: 古山通久1 坪井秀行1 畠山望1 遠藤明1 高羽洋充1 久保百司1 一石英一郎2 宮本明1

所属機関: 1東北大学大学院工学研究科応用化学専攻 2北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科

ページ範囲:P.342 - P.346

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 信号伝達,輸送,細胞運動など多くの細胞プロセスはタンパク質間相互作用(PPI)に支配されている。近年,生命における様々なPPIネットワークを推定するため,新しい実験技術が種々開発されてきた。しかし,これらの技術は精度的な問題から適用範囲は極めて限定的である。このためコンピュータを用いた方法論が,実験結果の分析やタンパク質複合体構造の詳細な解析およびタンパク質の相互作用パートナーの推定において,決定的に重要な役割を果たすものと期待されている。また機能的ゲノム解析においても,PPIやタンパク質アセンブリを特徴づけるための新規理論に基づく方法論の構築は現在の大きな研究課題の一つである。さらに,それらの方法論に立脚した合理的薬物設計や遺伝子治療などへの応用展開の重要性は多言を要しない。このような背景から,これまで筆者らは,タンパク-タンパク,タンパク-RNA,タンパク-低分子間相互作用および複合体立体構造推定のための統合的コンピュータシステム“MIAX”(Macromolecular Interaction Assessment Computer System)の開発に取り組んできた。

参考文献

48:696-732, 2002
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17:270-278, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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