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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻5号

2007年10月発行

文献概要

特集 タンパク質間相互作用 5.遺伝情報の発現

タンパク質間相互作用ネットワーク情報による転写機構の解明

著者: 榊原康文1 長嶺誠香1

所属機関: 1慶應義塾大学理工学部生命情報科

ページ範囲:P.388 - P.390

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 生命現象はいくつもの事象が相互に複雑に絡みあって成立している。一つの生命現象を簡潔なモデルを用いて表現可能な一方で,複雑なシステムとして捉える必要性がある。例えば,生命現象の一つである転写制御は,最も単純には一つの転写因子(transcription factor;TF)とそれが結合するプロモーター配列の関係としてとらえられてきた。しかしながら近年,非コードRNA(non-coding RNA;ncRNA)が転写制御に大きく関与している可能性などが示唆されている1)

 ヒトを代表とする高等生物の複雑な転写制御を実現するもう一つのメカニズムとして,協調的転写制御の存在が挙げられる。本稿では,この協調的転写制御を通して,タンパク質間相互作用と転写制御という,二つの異なる生命現象の関係性について述べる。

参考文献

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9)Zar JH:Biostatistical analysis, Prentice Hall International, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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