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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻5号

2007年10月発行

文献概要

特集 タンパク質間相互作用 5.遺伝情報の発現

生体ネットワークにおけるタンパク質間相互作用の研究法

著者: 和田眞昌1 西潟憲策2 旭弘子1 黒川顕1 金谷重彦1

所属機関: 1奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 2NECソフト(株)

ページ範囲:P.391 - P.394

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 ゲノムプロジェクトの進展とともに明らかにされたゲノムに存在する遺伝子をもとに,トランスクリプトーム,プロテオーム,インタラクトーム,メタボロームさらにはフィジオーム研究への展開がなされ,大量情報を考慮したそれぞれのオーム解析における数理解析法の開発が必要とされている中で,プロテオーム情報としてのタンパク質間の相互作用データが測定され1-5),データベース化されている6,7)。タンパク質-タンパク質相互作用に関わる大量情報を網羅的かつ悉皆的に把握することは,細胞内におけるタンパク質の関係を明らかにできることから,タンパク質を要素,タンパク質-タンパク質相互作用を関係とみなしたシステムとして分子生物学を体系的に理解するために重要である。筆者らの研究室では,タンパク質-タンパク質相互作用データをもとに,お互いの相互作用が密であるタンパク質の集合を抽出する数理科学法(DPClus)を提案し,タンパク質について複合体の予測を試みた8,9)。本解説では,DPClusのアルゴリズムおよびその適応例について紹介する。なお,DPClusはウエブより無償でダウンロードできる(http://kanaya.naist.jp/DPClus/)。

参考文献

403:623-627, 2000
294:2364-2368, 2001
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32:D449-D451, 2004
7:195. 1-11, 2006
7:207. 1-13, 2006
7:150-156, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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