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特集 タンパク質間相互作用 7.シグナル伝達
極性発現に必要なPB1ドメイン間の相互作用
著者: 稲垣冬彦1
所属機関: 1北海道大学大学院薬学研究院構造生物学研究室
ページ範囲:P.402 - P.403
文献購入ページに移動PB1(Phox and Bem1)ドメインは,酸性残基に富む28残基のPC(Phox and Cdc)モチーフを含んだ領域(PCCR:PC motif containing region)と結合する80残基程度のドメインとして, 住本らにより最初に同定された1)。 その後, 筆者らのグループにより,Bem1のPB1ドメイン2)およびCdc24のPCCR3)の構造解析が行われ,ともに,よく似た立体構造をもつことが明らかにされ,PB1ドメインとPCCRをまとめてPB1ドメインと総称すること,グループごとで異なる名前で呼ばれていたPCモチーフをOPCAモチーフとして統一することが国際的に同意された4)。PB1ドメインは一次構造上の特徴より,酸性残基に富むOPCAモチーフをもつタイプ1,保存されたリジン残基をもつタイプ2に分類される。
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