icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻5号

2007年10月発行

文献概要

特集 タンパク質間相互作用 12.細胞骨格

プレクチンを中心としたタンパク質間相互作用

著者: 土方貴雄1

所属機関: 1武蔵野大学薬学研究所

ページ範囲:P.446 - P.447

文献購入ページに移動
 プレクチンはデスモプラキン,エンボプラキン,エピプラキンとともにプラキンファミリーに属するタンパク質で,約200nmの長さのダンベル状を呈している。分子内ドメイン構造としては,N末からカルポニンタイプのアクチン結合ドメイン,プラキンドメイン,ロッドドメイン,C末にはプレクチンリピートと呼ばれる六つのリピートドメインが見られる。

 プレクチンは様々な細胞や組織に発現し,いろいろな細胞骨格タンパク質と結合し,おもに細胞骨格間をつなぐクロスリンカーとして働いている。これ以外にもプレクチンは多種多様なタンパク質と時間的あるいは空間的な特異性をもって結合する。ここではプレクチンと結合する1)細胞骨格タンパク質,2)細胞膜あるいは細胞膜裏打ちタンパク質,3)オルガネラの構成タンパク質,4)シグナル分子の具体例を挙げ,それぞれにおけるプレクチン結合の生理的意義について述べる。

参考文献

111:2477-2486, 1998
135:991-1007, 1996
262:1320-1325, 1987
16:376-383, 2006
176:965-977, 2007
171:799-810, 2005
296:904-910, 2002
279:18701-18710, 2004
119:1864-1875, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら