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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻5号

2007年10月発行

文献概要

特集 タンパク質間相互作用 16.神経系

ニューロンにおけるカドヘリンスーパーファミリーの相互作用

著者: 平林敬浩1 八木健1

所属機関: 1大阪大学大学院生命機能研究科時空生物学講座

ページ範囲:P.480 - P.482

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 脳神経系は,莫大な数のニューロンがシナプス結合によって正確に組織化することで神経回路を形成し機能している。多細胞生物が個体としての形態を維持するためには細胞間をつなぎ止める接着分子が必要不可欠であるのと同様に,脳神経系におけるニューロンの組織化にも細胞接着分子が寄与している。神経系で発現している接着分子はカドヘリンスーパーファミリー,ネクチンなどのイムノグロブリンファミリー,インテグリンファミリーなどがあり,これらは一部のアイソフォームを除きいずれも細胞表面に存在する膜タンパク質分子群である。

 カドヘリンスーパーファミリーとは細胞外領域にカドヘリンモチーフとよばれる約110アミノ酸残基からなる配列を繰り返し有する分子群の総称で,脊椎動物ではこれまでに100以上の分子が報告されている。さらにこのカドヘリンスーパーファミリーは大きく1)古典的カドヘリン,2)デスモソーマルカドヘリン,3)プロトカドヘリン,4)その他,に分類することができる(図1)。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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