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特集 タンパク質間相互作用 17.アポトーシス
細胞死と免疫制御に関係するタンパクASCのPYRINドメインとタンパク質間相互作用
著者: 相良淳二1
所属機関: 1信州大学医学部保健学科
ページ範囲:P.484 - P.485
文献購入ページに移動この多量体形成に必要な結合モチーフは約90アミノ酸からできており,アミノ酸配列の相同性から4種類に分類される。caspase-recruitment domain(CARD),death domain(DD),death effecter domain(DED),PYRIN domain(PYD)がそれである。これらの結合モチーフは上流の受容体またはアダプター分子にも存在し,上流からの細胞死シグナルによってカスパーゼをリクルートし,多量体形成を誘導する。この4種類の結合モチーフはアミノ酸配列レベルでみると相同性は30%以下と低い。しかし,その3次元構造を比べてみると非常に似ている。また,同じ種類の結合モチーフ同士が結合するという特徴をもっている。つまり,CARD-CARD,DD-DD,DED-DED,PYD-PYDの結合を原則とする。以上の事実より,この4種類の結合モチーフは進化的に親戚関係にあるというのが定説になっている。
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