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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻6号

2007年12月発行

文献概要

特集 グリケーション(糖化)

メイラード反応産物の糖特異性と抗酸化性

著者: 早川茂1 孫媛霞1

所属機関: 1香川大学農学部応用生物科学科

ページ範囲:P.512 - P.517

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 タンパク質およびペプチドのアミノ基と還元糖による非酵素的反応は,メイラード反応あるいはグリケーション(糖化)といわれる。反応は二つの段階で進行する。初期段階では糖はタンパク質/ペプチドのアミノ基と反応し,不安定なシッフ塩基を経て,安定なアマドリ転移生成物あるいはハインズ転移生成物を形成する。中期・終期段階では多くの様々な化学反応が進行し,蛍光性を有する褐色物質,メラノイジンを形成する。

 タンパク質の非酵素的糖化反応やそれに伴うタンパク質機能性の向上,また,生理的・病理的影響はかなり多く研究されてきた。タンパク質の非酵素的糖化反応が糖尿病,心疾患,アルツハイマーなどに関与するという点においては人に不利益をもたらす。その一方,メイラード反応産物に関するいくつかの利益についての多くの報告がある。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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